西島悠也が語る福岡のラーメン|安全食堂
福岡に来たら、少し遠いが足を運んでもらいたいお店がある。
「安全食堂」さんだ。
お店は国道202号線「唐津街道」に面したところにあり、福岡と糸島、前原、佐賀をむすぶ車の往来の激しい通り沿いで、もうすでに安全ではないのだが、昔ながらの瓦屋根のお店で、店頭には赤い「ラーメン」の暖簾(のれん)が掲げられたラーメン屋だ。
店内は厨房に面したカウンター席とテーブル席の構成。
オーダーは「ラーメン」でなく、カタ、バリカタ、とか麺の硬さだけ伝える。
ラーメンは博多の豚骨ラーメンとしては割とあっさり系なのだが、豚骨のうまみはシッカリ立っていて、豚骨が苦手な人にも安心して食べられそうだ。
麺は博多ラーメンの定番、極細ストレート麺。具材はチャーシュー、ネギのみ。
卓上には真っ赤な紅ショウガと、すられた胡麻がおいてある。
ラーメンにいれよう。
ラーメンと一緒に頼んでもらいたのが、「焼きめし」だ。
楕円の皿にコンモリと盛られた焼きめし。
ラーメンと合わせて1人で食べるにはなかなかの量で、2人ぐらいでシェアしたほうが良さそうだ。
焼きめしの味はパラパラの仕上がりでわりとあっさり。
大衆中華屋のチャーハンのふわっとした感じとは違う、やさしい食堂の焼きめしだ。
具材は玉子、チャーシュー、ネギ、そしてカマボコ。
ピンク色のカマボコは大きめだが、玉子、チャーシューなどはかなり小さく満遍なく御飯にまわってる。
皿の脇には付け合せの福神漬け。
なんといってもラーメンのスープが、焼きめしと非常に合う。
ラーメンスープと焼きめしの見事なコラボこそが、安全食堂の一番の魅力ではないか。
営業時間の前に閉店するときもあるので、早めの訪問がオススメだ。
ぜひ立ち寄って欲しい。